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2002年5月15日発刊
※B5版用紙に印刷出来る様、若干行間を変えてあります。

  §今月の工房から

− 三輪車 −
 この三輪車は私の作品ではありません。
昨年イタリア旅行に行ったとき、フィレンツェの玩具屋さんで見てどうしても欲しくなり衝動的に買ってしまいました。箱もなくホテルまで担いで帰り、急遽夜店で安いバッグを買いやっと日本に持ち帰りました。
 イタリアでは玩具屋さんを数件見ましたが、日本の玩具やさんとはかなり様子が違います。コンピュータゲーム・ぬいぐるみ・キャラクター玩具の類は全くなく、木の玩具、古くからあるゲーム類が中心です。イタリアの子供達がコンピュータゲーム・キャラクター玩具と無関係とは思いませんが、日本の子供の様にどっぷり浸かっていることはないと思います。コンピュータは現代社会を生きて行くには不可欠の物であり、私も60の手習いでどうにか使っていますが、子供のうちはもっと情緒がはぐくまれる夢のある玩具が必要である様な気がします。TAMA CRAFTでも最近クラフトフェアーでは木の玩具を出していますが、日本の子供達も結構好きであり、多くの子供さん達がTAMA CRAFTのブースで遊んで行きます。私の孫も家に来れば、私が作ったオーソドックスな木製玩具であきずに長時間遊びます。この事は玩具は子供が選ぶ物ばかりではなく親が与える物でもあると言う事を示しております。コンピュータゲームとキャラクター物のビデオを与えておけば親の手間がかからないと言う考えが少しでもあるなら考え直してみては如何でしょうか?
 もう一つこの三輪車で驚かされるのはその価格の安さです。こんな立派な物が1万円しないのです。よく見ると素材はゴムの木の廃材であり、多分生産は東南アジアのどこかと思われますが、作りはしっかりとしており、決して安かろう悪かろうの品ではありません。イタリアでデザインし、東南アジアで生産するとこういう商品が出来るのです。
 これは家具でも全く同じであり、日本の家具メーカーが最近元気がないのは無理ない事と考えさせられます。デザインはイタリアにはかなわない、生産コストでは東南アジアにかなわないではこれからが心配です。イタリアのデザインの様に、”日本はこれ”と言う物がなければ、これからのグローバルな競争に生き残れないのではないのでしょうか。



1.TAMA CRAFT通信
 TAMA CRAFT通信も発行を初めほぼ10年を経過し今回で31号になります。現在、TAMA CRAFT通信を一回発行するに要する直接の費用は約20万円であり、この費用はTAMA CRAFTの物品販売からあがる若干の収益と私のポケットマネーでまかなって参りました。 この他にも一般の会員さんには見えぬ費用として、全国に約20名おられる地区幹事さんの無償の労務提供があります。(コピー・封入・発送作業)
過去にも、多くの方々から、通信を有料制にしたらとのご提案を戴いておりましたが、通信発行が義務化する事を私が嫌い、無料制を通して参りましたが諸般の事情で、このままの体制で通信の発行を継続する事が困難になりましたので、ここで私からの提案をさせていただきます。
(1)通信のコピー・発送業務をダイレクトメールの発送業者に依頼して、今までご厚意に甘えていた地区幹事制度を廃止いたします。(1200部で約6万円のコストアップになります。)

(2)完全無料制をやめE−MAIL会員も含め、ご協力を頂ける会員の皆様から賛助金をいただく。(あくまで任意です。一口¥1000/年として、口数は自由)

このご提案の背景は
(1)今まで会費制をとらなかった理由は、通信発行の義務化を私が嫌ったことと、会費の管理の手間の増加(誰の会費がなん号まで有効か・会費の会計報告等)等がありました。
この事情は今も変わりませんので通信の発行は従来通り不定期、会計報告は行わないことさせていただき、その代わりに賛助金は任意とさせていただきます。

(2)ご多分にもれず大不況プラス円安で商品の売り上げが激減しており、利益部分の減少どころか、月によっては逆ざやがでかねかねない状況にあります。私自身も今年から年金生活に入り余裕もなくなりました。

(3)直接の発送業務は地区幹事さんの無償の労務提供に甘えていましたが、私の方も原稿作成の他、通信発行時の名簿の整理・封筒の印刷・幹事さんへの郵送ではぼ一週間を要しています。

1200名の郵送会員の方には購読継続のご希望を再確認させていただきます。(継続ご希望の場合は、同封のハガキに¥50円の切手を貼ってご投函ください。)E−MAIL会員の場合は特に費用がかかる訳ではありませんので、E−MAILが届く限りご連絡を致します。(E−MAILアドレスの項をご参照ください)
賛助金は年に一回募ります。振込先は下記の通りです。通信継続の為ご協力頂ければ幸いです。
・郵便振替:00180−2−563177 加入者名:芝地正履
・銀行振込:みずほ/自由が丘支店(215)2438264 芝地正履(まさぶみ)



2.TAMA CRAFT商品の価格改定
 TAMA CRAFT商品の価格は数年来為替変動分のみを調整し、基準価格は動かしてきませんでしたが、この度現状にあわせて大幅に基準価格を改定いたします。
この改定は最新の発売元の価格、又は米国市場の実勢価格にあわせた物です。TAMA CRAFTのホームページの総合カタログをご覧頂ければおわかりと思いますが、大部分は値下げになっております。(一部メーカーの出荷価格が上がり値上げになっている物もありますのでご注意下さい。)
この価格改定は6月1日注文分から適用させていただきます。これはあくまで基準価格であり、為替調整のルールは従来通りですので誤解の無いようにして下さい。

印刷された総合カタログ(ホームページの総合カタログをプリントアウトした物)はインターネットの普及により、役割が低下し最近は廃止しておりましたが、今回の大幅改訂を知っていただくため一時的に復活いたします。ご希望の方はA4版が入る封筒に住所氏名を書いて、140円切手を貼ってご請求下さい。



3.組み手加工機の講習会
 組み手加工機はTAMA CRAFTの木工を特徴づける技術の一つであり、今までも機会ある毎にご紹介してきました。最近も「手作り木工辞典NO.50」で詳細にご紹介したつもりですがこの記事に関してもあまり反響はなく、この機械のすばらしさがどの程度ご理解いただけたかどうか自信がありません。
よく似た例としてポケットホールカッターがあります。この技術も最初にご紹介したときには殆ど反響がなく、私の紹介の文章が悪いのでは無いかと反省しておりましたが、その後も機会ある毎に紹介を続けた結果、最近はかなり知られTAMA CRAFTにも良く問い合わせをいただいております。
 組み手加工機が日本の木工界で普及しない理由は色々あります。一つは組み手の加工はいわゆる指物の代表的な技術であり、手加工でやるのが当たり前と言う先入観。次に前提となるルータービットが日本は殆ど販売されていない事等があると思いますが、最大の理由は機械を用いた組み手加工の原理が良く理解いただけず、またその結果としてその仕上がり状態をご想像いただけなかったためと思います。
この状況を少しでも進展させるために、TAMA CRAFTでは組み手加工機の講習会を企画いたしました。企画の内容は下記の通りですので出来る限り多くの人のご参加をお待ちしております。

(1)講習の内容
・1/2インチのあられ組のジグの自作・実習
・WOODHAVEN社包みアリ組装置を用いた包みアリ組の実習
・KATIE JIG社KATEIJIG jr.を用いたアリ組の実習

(2)講習費
WOODHAVEN社、KATEIJIG社の機械購入者は無料(過去に購入された方を含みます。)その他の方は¥5,000/人

(3)講習日
7月14日(日)10時〜17時

(4)申し込み
6月30日までに電話・FAX・E−MAIL等でお申し込み下さい。定員は5名で先着順とさせていただきます。


・WOODHAVEN包みアリ組専用機−−−基準価格¥28,500
・KATIE JIG Jr.−−− 基準価格¥34,500
(共にビット含む)
注)機械の購入が講習参加の条件ではありません。



4.特殊なアリ組の加工法
 TAMA CRAFTではアリ組はダブテイル・マシンを使用することをお勧めしておりますが、ダブテイルマシンも決して万能ではありません。ダブテイル・マシンは3/4インチ以上の分厚い板材や狭い方が1/4インチ以下の細身のアリ組を苦手としています。これらの苦手を解決する良い方法がFINE WOODWORKING誌の152号に掲載されていました。
この方法は特殊な目立てをしたテーブルソーの刃を用いる方法であり、ダブテイルマシンより手加工に近いのですが、作業性と、再現性はかなり優れた物と言えます。 TAMA CRAFTでは早速FORREST社に6:1(9.5度)の刃を注文し試してみました。
 詳細はFINE WOODWORKING誌をお読みいただくとして、簡単にこの方法をご説明いたします。
テーブルソーの刃をチルトさせ(傾け)アリ組のソケット側(雌側)を加工することは誰でも思いつきますが、最大の問題点はコーナー部のシャープコーナーが通常のノコ刃では出せず、このコーナー部をノミ等で完全な手加工で仕上げをせねばならぬ事です。この新しい方法の特色は刃の目立てを特定のアリ溝専用として、シャープなコーナー部をテーブルソーの刃の切り込みだけで出せる点にあります。ピッチの決め方はスペーサーを用いても、精密なフェンスがある場合はフェンスをずらして行く方法でも良いと思います。切り込みを入れたあとの切り取りは数ミリしか残りませんので電動糸鋸で簡単にとれます。FINE WOODWORKING誌ではピン側(雄側)はかなり手加工に近い方法を紹介していますが、TAMA CRAFTでは、ピン側は通常のダブテイルマシンのピン側と同じ方法を用います。(9.5度で所定のピッチのピン側のジグを作ります。)

写真の加工例では3/4インチの板に9.5度のアリを3cmピッチで加工しています。ダブテイルマシンでは考えられなかった細身で繊細なアリ組が出来ていると思います。この例では細身の方を試しましたが、1インチ以上の厚板に対するアリ組も全く同じ方法で可能です。
TAMA CRAFTでは従来から販売しているFORREST社の刃に限り、この特殊な目立てをした刃を販売いたします。

FORREST社
WOODWORKING U 10インチ
(右傾斜9.5度アリ組専用刃、5/8インチ穴・国産昇降盤用の25mm穴もご相談下さい。)
基準価格 ¥20,000



5.ルーターテーブルの刃高調整装置
 ルーターテーブルの刃高調整装置は「TAMA CRAFT通信NO.28号」でこの分野のパイオニアーであり、テーブルトップ上から刃高の調整をする技術の特許を持っているJessem社のRout−R−Liftをご紹介いたしましたが、その後続々と類似の装置が登場いたしました。これらの類似の装置はRout−R−Liftとは形式が若干異なり、全てのルーターが取り付けられるわけではなく、特定の固定ベースルーターのモーター部を取り外し装置に直接取り付ける形式です。
特定の固定ベースとは固定ベースで最も大型のPORTER CABLE 7518(1500W可変スピード)が基準になっており、PORTER CABLE 690、BOSCH 1617、MAKITA RF1101等は別売りの専用のアダプターを使用いたします。
 この様に固定ベースの専用機が数多く登場してきたのは、ルーターテーブルには固定ベースが適しており、大型のプランジベースは不要であるというTAMA CRAFTの年来の主張が米国でも常識になりつつあることを示している物として心強く思っております。(PORTER CABLE社はこれらの専用機用に7518のモーター部だけの販売も開始しております。)
 ちょっと考えると、どのルーターでも取り付け可能なRout−R−Liftが優れているようですが、モーター部を取り付けるこの形式には独特なメリットがあり、捨てがたい物です。このメリットは、、、
(1)ルータの回転軸と穴のセンターの一致が保証されている。(Rout−R−Liftの様にルーターの取り付け板にルーターを取り付ける穴を自分で開ける形式の物は思ったよりもセンターをあわせるのが難しく、センターが完全に一致する様に取り付け穴を開けるのは至難の技です。)
(2)一番上まで上げれば、チャックがテーブル面より上側に露出してビットの交換が上面から出来る。(特に以前にご紹介したワンタッチのルーターチャックを用いればより簡単になります。)等です。
特に(2)は重要であり、操作性が向上する他、ルーターテーブルの静音化と集塵に非常に貢献するのではないかと考えています。
 今までのルーターテーブルは刃を頻繁に交換するため、テーブルの下面を完全密封する事が困難でした。そのため集塵はフェンス経由でするのが一般的でしたが、溝加工などの場合はフェンスの集塵ポートが全く役に立たず、集塵が出来ない場合が多くありました。今回の装置を使えば、テーブル下の完全密封が可能になり、集塵はビット周辺の穴経由で全ての場合に可能になります。

TAMA CRAFTでは、この形式が今後の刃高調整装置の主流になると判断し、3機種(BENCH DOG社のProLIFT、Woodpecker社のPrecision Router Lift、JOINTECH社のRouter Lift Pro)を購入しRout−R−Liftを加え4機種の比較テストをしてみました。

結論から先に言えば、4機種とも期待したレベル以上の物であり、どの機種を購入しても失望することがないと思います。しかし、各機種ともよく似た機構を持っていますが、その中でも微妙な差があり、項目別にランク付けすれば明らかに優劣があります。

1)価格
高価な順に並べれば以下の通りです。BENCH DOG $370、JOINTECH $280、Woodpecker $270、Rout−R−Lift $200
一番高価なBENCH DOGと一番安いRout−R−Liftの間はほぼ倍の価格差がありますが、現物の作りを見れば納得が出来ます。但し、納得できると言うのはコスト差があるという意味であり、決して性能差があるという訳ではありませんので誤解の無いようにして下さい。

2)重量
重い中に並べれば以下の通りです。BENCH DOG 11.0kgs、Woodpecker 6.6kgs、JOINTECH 6.2kgs、Rout−R−Lift 5.8kgs
ほぼ、価格に比例しております。BENCH DOGが他機種のほぼ倍に近い重量である理由は他の機種の主要素材が硬質アルミであるのに対し、BENCH DOGは鋳鉄であることが理由です。重い機械が好きな私には非常に好ましく見えます。

3)トップ(ルーター取り付け板)
JOINTECHとWoodpeckerは取り付け板のDefact Standard(事実上の標準)になりつつある、3/8×9−1/4×11−3/4(9.5mm×235mm×300mm)を採用していますので、改造の際、従来の取り付け板を外せば、そのままはめ込み可能です。BENCH DOGはなぜか標準品より、幅が1インチ狭く他社のテーブルトップに取り付ける場合はテーブルトップの彫り込みを変更しなければなりません。ROUT−R−Liftは4.8mm×300mm×370mmと薄く大型の取り付け板を持っており、新作する場合はともかく従来のルーターテーブルを改造する場合はかなり使いにくい物です。
材質は、BENCH DOGがニッケル・クロームメッキされた鋳鉄製であり、他は全てアルマイト加工された硬質アルミです。Rout−R−Liftは厚みが4.8mmと薄いうえ面積が大きいので、このままでは剛性が不足するため、2本の12mm角の鉄材で補強されています。特記すべきはJOINTECHの構造です。周辺部は標準の3/8インチ厚ですが中心部は16mm以上あり剛性が高い上、下部構造物が表面に関係なく取り付けられるので非常にスマートに仕上がっております。(よく似た構造のWoodpecker社のトップをご覧下さい。下部構造物を取り付ける無数のボルトの頭が見えます。)

4)センター穴
BENCH DOGのみ5インチ(125mm)他社は3−5/8インチです。交換リングはBENCH DOGはスチール製の物(2,2-5/8,3-3/4)を2本のネジでとめる方式、他社は外周に溝を切ったアルミ製であり、取り付けは専用の蟹目レンチで1/8回転させるだけで固定できます。寸法は各社若干異なりますが3〜4種で1/4インチ〜2-1/2インチぐらいです。BENCH DOGとWoodpekersは最初からついていますが、JOINTECHとRout−R−Liftは別売りになっています。

5)ガイドポスト
各社とも本数は2本、寸法は3/4インチ(19mm)〜1インチ(25.4mm)であり、若干の差はありますが有意差は無いと思います。

6)ブシュ
各社ともブロンズのブシュですが寸法はかなり異なります。BENCH DOGとWoodpekersは75mm、Lout−R−Liftは100mm、JOINTECHは150mmです。確かに長ければ、スライドが安定する理屈ですが、実際の差はあまり感じられません。

7)ドライブ・スクリュー
ここに各社の考え方の違いが良く出ています。BENCH DOGは8TPI(1インチ当たり8山、一回転で1/8インチ動く)、JOINTECHは16TPI、Lout−R−Liftは20TPI、Woodpekersは32TPIのドライブ・スクリューを使っています。TPIが細かければ精密な調整が出来る理屈ですが、実際に深さで0.5mm以下の調整が必要な場合は殆ど考えられませんし、細かくすれば大きく動かす場合に大変です。特にこの形式の装置の特色が、テーブルの上面からビット交換が可能と言う事にありますので、大きく動かす機会は頻繁にあります。この観点から、Woodpekersの32TPIは過剰であり、一番上迄引き上げるのに100回以上ハンドルを回すことになります。少し荒いようですが8TPIのBENCH DOGで充分と考えます。(一回転3.2mm動きますが、1/4回転で0.8mm、1/8回転で0.4mmと考えればこれで充分です。)

8)ハンドル
BENCH DOGはハンドルが付属しておらず、市販の9/16インチのソケットレンチ(ラチェットレンチ等)を使います。日本で9/16インチは結構入手しづらいのが難点ですが、これはこれで使いやすい物です。特にレンチの軸を直接充電式のドリル/ドライバーでチャックし、回せば非常に素早く上下が出来ます。他社は6角のアレンキーを改造した物です。 
以上が4機種の概要ですが、どの機種も米国市場で超品薄であり入手には時間がかかります。TAMA CRAFTでは総合的にJOINTECH社がバランスがよいと思いますのでこの機種をお勧めいたします。

JOINTECH社 Router Lift Pro  基準価格 ¥42,000

Jessem社製上面

Jessem社製裏面


BENCH DOG社製上面

BENCH DOG社製裏面


Woodpecker社製上面

Woodpecker社製裏面


JOINTECH社製上面

JOINTECH社製裏面



6.騒音計
 かん高い騒音は木工の愛好者の最大の悩みの一つです。この騒音は汎用モーターの宿命と諦めておりましたが、最近静音設計の電動工具があらわれ、騒音はどのメーカーも同じという状況では無くなってきました。
「TAMA CRAFT通信」でも、電動丸のこはマキタの5600シリーズ(現在は5607になっております)が静かであるとか、ルーターは米国MAKITAのRF1101が静かだと言った情報をお知らせしてきましたが、いかんせんメーカーで騒音レベルをカタログに記載している訳ではありませんので、「かなり静か」とか「非常に静か」とか情緒的な表現にとどまっておりましたが、この度、より客観的な評価をするためにTAMA CRAFTで騒音計を購入いたしましたので今後は騒音を数値でお知らせできるようになりました。

 騒音のレベルはデシベル(dBと表記)で表されますが、このデシベルは対数値であり、取り扱いには注意を要します。例えば騒音レベルが80dBのルーターを2台同時に回した場合の騒音レベルは80+80=160dBではなく、83dBになります。たった3dBしか増えないのは不思議に思えますが、3dB上がったり下がったりすれば音のエネルギーは倍になったり半分になります。しかし人間が耳で聞いた感じは倍や半分にはならず「かろうじて差がわかる」程度の変化しかありません。5dBの差は音のエネルギーは三分の一であり、「はっきりと差がわかる」、10dBの差は音のエネルギーは十分の一であり、「2倍の差に感じる」と覚えておいて下さい。
身近にある騒音の例を以下に記しておきますので工具の騒音と比較してみて下さい。
40dB・・・・深夜の街中
50dB・・・・静かな事務所
60dB・・・・普通の話し声
70dB・・・・騒々しい事務所
80dB・・・・騒々しい工場
100dB・・・電車通過時のガード下


取りあえず、TAMA CRAFTの工房にある色々な機械の騒音を計測してみました。(機械を運転し、音源から1Mの位置の騒音)
・自動ガンナ
 日立F1501自動ガンナ
 空運転時:87dB
 切削時 :102dB
・ドラムサンダー
 PERFORMAX16−32:73dB
自動ガンナが一番の騒音源とは知っていましたがやはりすさまじい物でした。特に切削時は102dBと電車通過時のガード下並の騒音でした。ドラムサンダーであるPERFORMAX16−32の静かさが目立ちます。

・集塵機
 日立集塵機WR320:83dB
 FEIN集塵機:72dB
 WAP集塵機:64dB
日立の集塵機は三相交流使用の工房用、FEINとWAPは掃除機タイプの物です。 WAPは世界一静かで強力と言われていますが、このデーターでも抜群の静粛さです。

・ボール盤
 WOODTEKラジアル:72dB

・バンドソー
 DELTA28−280:68dB
 日立CB75F:72dB
 DELTA UNISAW(三相交流5HP):70dB
これらの機械は大型ですが誘導モーターを使用しており比較的静かです。

・ベルトサンダー
 DELTA31−695:82dB

・電動丸ノコ
 マキタ5605(古いタイプです):90dB
 マキタ5607(最新型です) :84dB
 PORTER CABLE 743K:87dB
 DeWALT DW007K(24V充電式):78dB
マキタは5606以降非常に静かになっている事が裏付けられました。PC743Kは7−1/4インチ(180mmに相当)マキタに迫る善戦です。DW007Kはバッテリー駆動のため、抜群に静かです。

・トリマー
 PORTER CABLE 310:80dB
 マキタ3701:83dB
マキタ3701は設計が古くPORTER CABLEに劣りますが、新設計になれば最近のマキタは期待できます。

・ルーター
 PORTER CABLE690:85dB
 PORTER CABLE9290(19Vバッテリー駆動):78dB
 PORTER CABLE7518:94dB
 MAKITA RF1101:80dB
 BOSCH1617EVS:89dB
 DeWALT DW625:94dB
 DeWALT DW610:91dB
やはりMAKITA RF1101はうわさ通りの低騒音で、バッテリー駆動の   PC9290に迫ります。BOSCHとDeWALTは騒音には全く注意を払っていないように見受けられます。



7.ウイルス騒動
 昨年の11月頃からTAMA CRAFTにウイルス入りのE−MAILが頻々と入り(多い日は一日10通以上)事実上E−MAILが使えない状態に至りました。(この期間にご注文をE−MAILで入れていただいた方でご注文が事実上届いておらず、ご迷惑をおかけした方にはこの場を借りて改めてお詫び申し上げます。)ウイルスの種類はNimdaから始まりAliz、BADTRANSと新聞紙上をにぎわすウイルスが日本上陸のその日にTAMA CRAFTにも入りました。 市販のウイルス検出・駆除ソフト等をインストールし対抗いたしましたが、あまりの数に検出は出来ても除去できないなどの事態が発生し万全ではありませんでしたが、結局プロバイダー段階でウイルスを除去してもらう契約をすることでやっと解決いたしました。この契約は殆どの大手プロバイダーのメニューにあると思います。(BIGLOBEの場合はホームページ上から簡単に申し込め、月額¥300です。)ウイルス入りのE−MAILの発信者は会員さんの場合もありますが(この場合は電話でお知らせいたしました。)、多くは全く知らない人でありなぜ、TAMA CRAFTに入るのか未だわかりません。最近のウイルスは添付を開かなくてもプレビューを見ただけで確実に感染します。感染しますと、そのコンピューターに登録されているアドレスに勝手にウイルス入りのメールを発信し始め、他人に非常に大きな迷惑をかけます。 非常にいやな時代になった物です。しかし、他人に迷惑をかけることを考えると、ウイルスチェックを頻繁にして、自分がウイルスをばらまかないようにすることはE−MAILを利用する者のエチケットと言えるかもしれません。



8.E-MAILアドレス
 先号でE−MAILアドレスをご登録戴いた会員の数が1300名を越え、1200名の郵送会員を上回ったとご報告いたしましたが、30号の発行のご連絡をしたところ、5%を越える約80名のE−MAILが宛先不明で帰ってきました。1200名の郵送会員の場合は、転居先不明等で戻ってくる手紙は10通以下である事と比べれば異常な比率であると言わざるを得ません。戻ってきた80通の内訳は、この半年で新規にご登録戴いた方が約20名、以前からご登録戴いていた方が60名です。前者は単純なミスであり、ご登録時にご自分のE−MAILアドレスを間違って申告されている方です。(新規ご登録者の約7.5%に相当いたします。くれぐれもご注意ください。)後者は前回は無事に届いているわけですから、登録ミスではなくアドレスが何らかの理由で変更され、ご連絡を戴いていないケースです。
 戻ってきたE−MAILはアドレスからご氏名を逆検索し、更に名簿でご住所を調べ、お問い合わせのお手紙を出しています。 この事務手続きは結構手間がかかり、80名になりますとほぼ丸一日を要します。
従来はお問い合わせに対しご回答を頂けなかった方もすぐに名簿から削除致しませんでしたが、今後はE−MAILが宛先不明で帰ってきた時点で名簿から削除させていただきますので、E−MAILのアドレス変更の際は速やかにご連絡下さい。

 アドレスではありませんが、E−MAILにはっきりとしたご署名が無い物が多く見受けられます。これには4種あり、

(1)全く発信人が記されていない。
(2)いわゆるハンドル名のみが記されている。
(3)ローマ字で名前のイニシャルと姓が記されている。(例 M.SHIBACHI)
(4)場所と名字のみ(例 東京の芝地です。)


 (1)の場合は論外です。登録されている会員さんの場合はアドレスから氏名を逆検索出来ますが、始めての方の場合はどうしようもありません。(2)はネットの世界ではそれほど非常識ではないのかもしれませんが、私のように古い人間にはあまり気分の良い物ではありません。(3)(4)の場合は特に支障がないように思われますが、会員登録数が2500名にもなりますと、同姓の方が非常に多く(例えば、鈴木さん、渡辺さんは20名を越します。)名前のイニシャル又は場所だけでは個人が特定できない場合があります。
従来ははっきりとしたご署名の無いE−MAILも開き、読み、ご返事を差し上げていましたが、
今後ははっきりとしたご署名(漢字によるご氏名)が無い場合はE−MAILを開きませんのでご注意ください。これはいわゆるウィルス対策でもありますので是非ご協力ください。
− 以上 −

TAMA CRAFT
代表 芝地 正履
〒158-0092 東京都世田谷区野毛1-12-6
TEL 03-3701-0968

小淵沢工房
〒408-0032 山梨県北杜市長坂町大井ケ森1176-659
TEL 0551-32-6709
FAX 0551-20-4331
E-Mail : shibachi@tamacraft.com
URL http://www.tamacraft.com/

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